9/13(金)9/14(土) 9月マンスリー、開催日が迫ってきました。

September 3, 2019

『バーニング 劇場版』
カンヌ映画祭で歴代最高評点を獲得した、究極のミステリー

 

 

 

◉Introduction
村上春樹「納屋を焼く」を映画化した、巨匠イ・チャンドン監督の8年ぶりの新作、原作とは異なる映画オリジナルの展開は、観るほどに新たな謎を問いかける。幻想的な映像と衝撃のラスト。映画史に残る大傑作の誕生!

 

◉Story
バイト暮らしのジョンスは、偶然再会した幼なじみのヘミと肉体関係を持ち、彼女の旅行中に猫の世話を頼まれる。やがてヘミは、裕福な青年ベンを伴って帰国。ベンはジョンスに“趣味"を打ち明ける。それは古いビニールハウスを燃やすこと。そしてこの日を境に、ヘミの姿が消えた......。

 

◉ココが見どころ!
9月のマンスリーセレクトはカンヌ国際映画祭で「万引き家族」がグランプリを取った2018年、最後までグランプリを競い、招待作の評点を集計するスクリーンデイリーでは歴代最高評価を獲得した、ドラマ映画「バーニング 劇場版」を上映します。

 原作は村上春樹が1983年に発表した短編小説「納屋を焼く」。このわずかな頁数の物語をソウルを舞台に大胆にアレンジし、社会問題も織り交ぜたミステリー仕立てのドラマへと見事に昇華しています。監督はカンヌやベネチアの常連で、韓国映画界を代表する映画人であり、文化行政の長官も務めた巨匠イ・チャンドンです。
 
 青年の高い失業率、広がる格差、レッテル貼りによる選別、南北分断…彼の国をまとう息苦しさを写し込む胆力。瑞々しく、時にエロティックに若者の内面を照らし出す繊細さ。その映画表現の共存は現実社会に漂う不穏としてスクリーンに描き出され、静かな緊張が作品を包みます。

 ちなみに、日本と同等以上にアジア各地で人気の高い村上春樹ですが、韓国の若者の間では、彼のエッセイに登場する「小確幸」(小さいけれども確かな幸せ)という造語が支持されているそうです。
 その背景には、就職や結婚、マイホームなど当たり前に叶うと思っていたことが難しくなり、人の目を気にせず小さな幸せを持って生きることで、穏やかな心を保ちたい。と願う若者の現実があります。しかし、青年の4人に一人が事実上のニートと言われる韓国の状況ではそれすら難しく、不安から逃れることは容易ではありません。

 「万引き家族」が町の片隅の小さな物語を通し、家族という拠り所に社会の希望を描いたとすれば、不安や不満を餌に、誰しもの心に巣食い育つ闇を通し、人間の内面を描いているのが「バーニング」です。

 と、こんな風に書くとゴリゴリの社会派作品と言われそうですが、村上春樹のファンならピンとくる「ギャツビー」な人物も登場する、極上の文芸映画です。是非シネマ・デ・アエルのスクリーンで。

なお、本作は12歳未満の方は、保護者の助言・指導が必要となるPG12作品です。(プロジェクトメンバー 有坂民夫)

 

◉スケジュール
 9月13(金)①19:00
 9月14(土)①10:30 ②14:00 ③17:30

 

◉鑑賞料:1,200円 (PG12指定のため、12歳以上の方向けの作品です)

 

◉作品ファイル
監督:イ・チャンドン『シークレット・サンシャイン』
原作:村上春樹「蛍・納屋を焼く・その他の短編」(新潮文庫)
出演:ユ・アイン『ベテラン』 スティーブ・ユァン「ウォーキング・デッド」シリーズ チョン・ジョンソ
2018年/韓国/カラー/148分/国際共同制作 NHK/配給:ツイン 

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