【マンスリーセレクト8月】 8月10日（金・祝）、11日（土）『セロ弾きのゴーシュ』上映会、同時開催「コンサートキャラバン 2018」演奏会

音楽を愉しもう！

宮沢賢治 × 高畑勲人間と動物がおりなす交響楽

　シネマ・デ・アエルマンスリーセレクト8月の上映作品は、時代を超えて愛される、宮沢賢治原作のアニメ『セロ弾きのゴーシュ』をお送りします。

　惜しまれながら今年天国へと旅立ったアニメ界の巨匠故・高畑勲監督。この映画は高畑さんが5 年の歳月をかけ、宮澤賢治の物語世界の映像化に取り組み1982年に公開さた作品です。丁寧な作画や豊かな情景は、2015年アカデミー賞長編アニメ賞にノミネートされた晩年の集大成『かぐや姫の物語』につながる手仕事の結晶です。

　当時高校生だった宮沢賢治が宮古を訪れ、浄土ヶ浜を歌に詠んだのは約100年前の大正６年でした。賢治が訪れたその頃の宮古のまま、今に姿をとどめる東屋さんの酒蔵で、2人の偉大なクリエイターが織りなすアンサンブルを是非ご覧ください。

お子様、親子でのご参加ももちろん歓迎です。

　さらに10日の夜は、NHK交響楽団等の精鋭メンバーによるアンサンブル「コンサートキャラバン2018」のミニコンサートも開催されます。特別な夏の夜のひとときをシネマ・デ・アエルでお楽しみください。（コンサートは文化庁・宮古市・宮古市教育委員会の主催です。詳しくは開催概要をご覧ください）

⭐️ココが見どころ!

　宮沢賢治は透き通った視点で命への慈愛をえがいた作家として知られています。彼は音楽が痛んだ心を癒し、絶望から引っぱりあげてくれる救いの手であることも知っていました。人間は他人に指摘されたり、自分がだめな人間だと思っていても、弱いものにはあたりちらし、傲慢な態度をとってしまうところが、あります。それでもゴーシュは、チェロを演奏しながら、聞きに来てくれた動物たちによって、少しずつ自分に気づいていきます。そして後になって、動物たちに支えられていたことを思い出し、自分自身がさまざまな存在に支えられていることにふと気づき、素直になって、優しさを取りもどしていきたいと感じさせてくれる童話です。高畑監督の描く宮沢賢治の音楽の世界は、震災復興からがんばり続けて、疲れ果てた心身をきっと優しく包んでくれるでしょう。

( プロジェクトメンバー佐々木芳江 )

⭐️10日の夜は「コンサートキャラバン 2018」演奏会

・地域に本格的なオーケストラ演奏を届けたい。小澤征爾さんとロストロポーヴィチさんが始めた巡回演奏会。NHK 交響楽団と東京都交響楽団の精鋭メンバー10名が宮古に上陸、本格的なオーケストラをお楽しみいただきます。（無料、定員40名）

※上映会とは主催が異なります。参加方法など下記をご確認ください。

・本格的なオーケストラ演奏を楽んだあとは、ワイワイと蔵の中で食事&お酒を楽しみながらの交流会を開きます。　(8月10日（金・祝）20:00〜会費¥3,000/定員40名)

【シネマ・デ・アエルマンスリーセレクト『セロ弾きのゴーシュ』上映会】

上映日：8月10日（金・祝） ①11：00　 ②15：00　③17：00　

　　　　8月11日（土・祝） ①14：00　 ②16：00　（上映時間63分）

会場：シネマ・デ・アエル（宮古市本町2-2 東屋駐車場内「蔵」）

料金：一般1000円　小・中学生500円

定員：各回40名

主催：シネマ・デ・アエルプロジェクト