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東屋さんについて

 

シネマ・デ・アエルの舞台となっているのは、藩政時代から続く商家・東屋さんの蔵。もとは酒蔵で、詳しい資料はないのですが1830年頃の建築だと推定されています。宮古市本町の通りにある東屋さん、表通りから見える格子戸や蔵の姿は地元の人たちにはお馴染みです。現当主菊池長一郎さんは10代目で、もともとは同じ岩手県は岩泉出身の商家。4代目のおりに宮古に移り、文政7年(1824)には造り酒屋を創業しています。酒蔵はそのころに建てられた蔵ではないかとみられます。


古い日本の建築が、ライフスタイルの変化や維持費などの問題で徐々に失われていくなか、また、人口減少に向かう社会で、新しく建ててこれ以上建物を増やすより、すでにある建築をいかにリユースしていくかも、文化的な課題です。
シネマ・デ・アエルは、東屋さんという建築空間を、現代から未来への文化拠点として再創造していくプロジェクトでもあります。


現代建築の技術ではとうてい及びもつかない贅沢な素材使い、じっくりと手抜きをしない大工仕事による空間、その醍醐味も、このプロジェクトの大きなポイントになっています。